■概要・見所 1926(大正15)年完成の札幌控訴院(後の札幌高等裁判所)の建物を、裁判所移転に伴い1973(昭和48)年に札幌資料館として開館しました。1997(平成9)年に国の登録有形文化財に選定されています。 2006(平成18)には、控訴院時代の刑事法廷を復元するなど、新たに展示室を整備し、同年11月に全館リニューアルオープンしました。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 大通公園の西端に位置する旧札幌控訴院(高等裁判所)。札幌軟石の外壁は重量感にあふれていますが、内側はれんが造で、さらに2階床と階段廻りなどに鉄筋コンクリート造を用いています。いくつもの構造を用いた混構造とよばれる方法は、建物の特徴の一つです。正面の車寄せ部分には目隠しをした女神の顔像、左右には公平を表す天秤と正義を示す剣が彫られています。1996(平成8)年に文化財登録制度が導入された際、北海道の地域番号とあわせて「01-0001」の番号を授かっていて、玄関にプレートが掲げられています。 [建設年]1926(大正15)年[構造]れんが造、鉄筋コンクリート造2階建 |
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