■概要・見所 小樽港建設の歴史をふりかえる貴重な資料、写真、模型及び実際に使用されていた工具などを展示しているほか、ビデオを上映して先人たちの知恵と努力が息づく歴史的価値のある築港史が展開されています。 【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田隆大】 ◆おたるみなと資料館内広井勇築港資料 (港湾)小樽港は日本初の大規模商港である。設計者の札幌農学校2期生の広井勇は、卒業後渡米実習、帰国後、母校工学科(1887[明治20]年)の土木の教授になり、同時に道庁の小樽築港初代所長兼任、北防波堤を設計施工した。この時の教訓に宮城県野蒜築港のファン・ドールンの失敗があり、期待が集まった。彼はボンベイ港で使用の傾斜ブロック工法を採用して北防波堤築堤に成功。資料館にはこの建設事績と使用器具、100年試験ピースがある。 |
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