エドウィン・ダン記念館(旧北海道庁真駒内種畜場事務所)

■概要・見所
 当施設は「旧北海道庁真駒内種蓄場事務所」の一部であり、1876(明治9)年に開拓使牧牛場としてエドウィン・ダンの手により創立されて以来、北海道の酪農畜産はこの建物を中心として展開されてきました。戦後米軍の接収により種蓄場は移転しましたが、有志はこの由緒ある建物を撤去するに忍びず、1964(昭和39)年に「エドウィン・ダン顕彰会」(現「ダンと町村記念事業協会」)によりここに移設し、関係資料を展示しています。
 館内にはエドウィン・ダンの回想録をもとに一水会会員の一木万寿三画伯が5年ががりで製作した油絵23点や当時の写真パネル、エドウィン・ダンの遺品などが展示されています。

【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】
 北海道の畜産技術導入のために設置された、種畜場(優秀な繁殖用の家畜を飼い、家畜改良のために置かれた牧場)の事務所。1876(明治9)年創設の開拓使真駒内牧牛場は、1888(明治21)年北海道所管となり、真駒内種畜場と改称しました。その後駐屯地に転用され、事務所のみ真駒内中央公園に移築。指導者エドウィン・ダン(1848〜1931)の記念館として公開されています。かつてこの建物は種畜場の中心にあり、正面右側の出窓やアーチを架けた両側のベランダから、種畜場を見渡せたことでしょう。
[建設年]1887(明治20)年[構造]木造1階建
エドウィン・ダン記念館(旧北海道庁真駒内種畜場事務所)の写真

●所在地〒005-0015 札幌市南区真駒内泉町1丁目6
●連絡・問合せ先 ・TEL:011-581-5064 / ・FAX:011-581-5064
●施設の構成展示室、管理事務室、多目的室、キッチンなど
構造:木造平屋建て、延床面積230u
●展示品・収蔵品油絵23点、旧種蓄場模型、エドウィン・ダンの遺品及び愛用品、写真42点など
●文化財の指定登録有形文化財
●営業・開催・見学情報 [開館・公開日時]9:30〜16:30
[休館日]水曜日
※2004(平成16)年は公式には5月1日から11月3日までの開館でしたが、試みとして2004(平成16)年11月4日から2005(平成17)年3月31日(冬期)の金・土・日曜日の開館を実施しました。
●料金 無料
●見学の所要時間 約30〜60分
●施設案内ガイド 人数などにかかわらず、随時ご案内を致します。
●公共交通アクセス 札幌市営地下鉄南北線「真駒内駅」より徒歩で約10分
●施設から寄せられた
 近隣のアート・
 カルチャー情報
◆札幌市豊平川さけ科学館/真駒内公園内
◆六花文庫/「食」に関する本が約5,500冊ある文庫喫茶(札幌市南区真駒内上町3丁目 旧六花亭真駒内店)
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室