兜沼資料室(旧兜沼郵便局舎)

■概要・見所
 建物は1934(昭和9)年に建築された旧兜沼郵便局舎兼住宅の局舎(1981[昭和56]年まで郵便居として使用)で、1992(平成4)年6月に部分改修し、豊富町郷土資料室兜沼資料室として一般公開しています。

【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】
 1903(明治36)年、梅村庄次郎以下12戸の岐阜団体が兜沼に入植し開拓を始めました。豊富町の歴史はここから始まりました。庄次郎は1927(昭和2)年に郵便局を開設、同9年に梅村幸久三が建物を新築しました。正面のデザインは地名にちなんだ「兜造り」をモチーフにしていると思われます。「兜造り」とは寄棟屋根の一部を垂直に切り落とし、そこに開口部をとる方法で、関東甲信越地方に多く見られる民家の形式。旭川の養蚕民家もこの形式です。現在は郷土資料室として定期的に開館しています。
[建設年]1934(昭和9)年[構造]木造1階建
兜沼資料室(旧兜沼郵便局舎)の写真

兜沼資料室(旧兜沼郵便局舎)の写真

●所在地〒098-4100 天塩郡豊富町字上サロベツ3863
●展示品・収蔵品・郵便関係資料/旧局舎所有者(歴代局長)一家の所蔵品
・昭和初期以前に地域内で使用された生活用具、生産用具など
●営業・開催・見学情報 [開館・公開時期]5月〜10月の火曜日と金曜日
[開館・公開日時]10:00〜16:00
[休館日]5月〜10月/月、水、木、土、日曜日
[備考]平成18年度から、開館日を土・日に変更予定
●料金 無料
●見学の所要時間 15分
●自動車アクセス ・JR「豊富駅」から約20分
●公共交通アクセス JR宗谷本線「兜沼駅」から徒歩で約3分(特急列車は停車しません)
●施設から寄せられた
 近隣のアート・
 カルチャー情報
 兜沼資料室の所在地には、兜沼公園がありオートキャンプ場が整備されています。
●備考 [写真出典]豊富町教育委員会