■概要・見所 1880(明治13)年11月、北海道開拓使が建てた洋風ホテルで、現存の木造ホテルとしては我が国最古の建物です。外壁は白を基調にウルトラマリンブルーで縁取りされた清涼感溢れる美しい建物で、1964(昭和39)年、国の重要文化財に指定されました。 1881(明治14)年の明治天皇、1911(明治44)年の皇太子殿下(大正天皇)、1922(大正11)年の摂政官(昭和天皇)の行幸啓の宿泊所として使用されました。 三代の天皇の御座所のほか、写実的で気品ある漆喰彫刻の天井中心飾や精巧な彫金を施したシャンデリアも必見です。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 1880(明治13)年明治天皇行幸のための「洋造ホテル」。開拓使が洋風技術の粋を集めて建築しました。当初は現在の市民会館位置にあったものを、1958(昭和33)年中島公園に移築。1982(昭和57)年から5年をかけ修理復原を施し、鮮やかなウルトラマリンブルー(白群青)がよみがえりました。中に入ると左官技術に目を奪われます。シャンデリアを吊す天井の中心飾りは、一つずつ絵柄を変え、また暖炉は大理石を模した漆喰仕上げです。1959(昭和34)年以来、市民に人気の結婚式場としても親しまれています。 [建設年]1880(明治13)年[構造]木造2階建 ※豊平館は2012(平成24)年4月より耐震工事などのため、約4年間休館しています。 |
|
|