■概要・見所 1882(明治15)年、石炭輸送を目的として、当市の幌内と小樽手宮との間(91.2q)に全国で3番目、北海道で最初の鉄道が敷かれました。鉄道は、北海道開拓の原動力としてめざましい発展をとげましたが、社会情勢などの変化から当市の鉄道は1987(昭和62)年7月廃止となりました。 三笠鉄道村は、北海道鉄道の発祥地としてこの1世紀に渡る北海道鉄道の歴史の保存・収集・展示を行う施設の三笠鉄道記念館、動体展示として楽しめるミニ鉄道やSL304号などから構成される学習型の観光施設です。 SLは施設内の約350mの軌道を往復運行しており、蒸気機関の躍動する姿を身近で感じることができる希少な施設でもあります。 【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田隆大】 (鉄道)幌内線の終着駅が幌内駅で、幌内炭鉱選炭工場からの運炭列車が発着した。幾春別線との分岐の三笠駅までの2kmのレールが保存され、これを使って三笠鉄道記念館が1987(昭和62)年幌内線廃止時に作られた。車両50両のほか、室蘭市てつげんコークス社構内用304SLが350m往復走行している。展示内容は北海道最初の運炭鉄道史を反映して歴史的で貴重である。残存レール2kmを生かした9600SLの走行が期待されている。 |
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