三浦綾子記念文学館

■概要・見所
 三浦綾子記念文学館は、その設立に共鳴した全国の多くの人々の力によってデビュー作であり代表作『氷点』の舞台である「外国樹種見本林(通称:見本林)」に建設され1998(平成10)年にオープンいたしました。三浦綾子は、戦前熱心な小学校の教師でしたが、敗戦後はその反省から教育の場を離れましたが結核や脊髄カリエス等の病気で13年という長い闘病生活を送りました。特に4年間はギブスベッドの上で寝返りもできない日々でした。しかし奇跡的に回復し三浦光世氏(現館長)と結婚し、1964(昭和39)年、42歳で朝日新聞社の1000万円懸賞小説に当選し文壇に鮮烈なデビューを果たしました。デビュー作小説『氷点』は発表と同時に一大ブームを巻き起こし人気作家の地位を不動のものとしました。その後も多くの病気に苦しみましたが、終生旭川の地で数多くの名作を残しました。全ての作品のテーマは「人はどのように生きたらいいのか」という問いかけであり、残された数多くのメッセージは時代や世界を超えて多くの人に鮮烈な光を放ち続けています。文学館のメインテーマは「ひかりと愛といのち」とし、五つの展示室では作家三浦綾子のすべてをわかりやすく展示いたしております。美しい見本林に囲まれてゆっくりと流れる時間の中で静かに明日の心の糧を探してみませんか?
三浦綾子記念文学館の写真

三浦綾子記念文学館の写真

●所在地〒070-8007 旭川市神楽7条8丁目2-15
●連絡・問合せ先 ・TEL:0166-69-2626 / ・FAX:0166-69-2611
・E-mail:hyouten@eolas-net.ne.jp
・URL:http://www.eolas.co.jp/hokkaido/hyouten/
●施設の構成[1階]第1展示室(三浦文学のすべて)、第2展示室(作家への道のり)、第3展示室(「氷点」の世界)、事務室、館長室、理事長室、喫茶室ほか
[2階]第4展示室(ゆたかな作品群)、第5展示室(共に歩んで)、図書室、視聴覚室、ボランティアルーム、資料室ほか
●展示品・収蔵品本2、750冊、原稿36、300枚、雑誌1、802冊、取材ノート9冊、スクラップ66冊、点訳本・大活字本370冊、写真172枚、脚本215冊、ビデオ・カセット683巻、ポスター・パネル111枚、その他367点(計42、926数)
●営業・開催・見学情報 [開館・公開日時]9:00〜17:00(入館は16:30まで)
[休館日]6月1日〜9月30日/無休、10月1日〜翌5月31日/月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日)、年末年始(12月30日〜翌1月4日)
●料金 [大人]500円 [大学・高校生]300円 [小・中学生]100円
[割引]10名以上で50円引
※土曜日は高校・中学・小学生は無料、同伴の保護者2名まで団体料金適用
※旭川市内の小中高校生が授業の一環として利用する場合は無料
●見学の所要時間 約40〜60分
●参加・体験イベント ◆毎月第二水曜日を中心として、当館二階図書コーナーで館長三浦光世の「小さな講演会」を行っています。三浦光世氏は、三浦綾子さんの夫君で綾子さんが『氷点』でデビューして間もない頃から身体の弱かった綾子さんを口述筆記という形で支え続けた人です。そうした最も綾子さんを知る人が語る作品の生まれた背景や人間・綾子さんのお話は大変興味深いものがあります。当館のホームページでも開催日程をご紹介しており最近では旅行の日程に組み込んで来館される方が増えています。ただしやむを得ない事情等で急な日程の変更や中止もありますので、ホームページをご覧になるか、事前に当館宛てにお問合せ下さい。入館料のみでご参加いただけます。
◆天気の良い場合は、文学館前のアプローチで、そうでない場合は館内の中央ホールで10分程度簡単な作家三浦綾子のこと、そして文学館の生い立ちや展示内容のご説明をさせていただいております。料金は無料です。前述の通り基本的には、事前にお申込いただいた団体の方のみの対応とさせていただいております。
●施設案内ガイド 通常は、事前にお申し込みいただいた団体の方のみ副館長か学芸員が対応させていただいております。
●バリアフリー対応 あり/床の段差なし、エレベーター、車イス2台、身障者用トイレ、階段に手摺設置、点訳本、音読テープ
※事前にご連絡いただければ木曜日に限り手話通訳も可能です。
●自動車アクセス ・JR函館本線「旭川駅」より約10分
・道央自動車道旭川鷹栖ICより国道237号線経由で約20分(大雪アイスアリーナの約300m先に案内看板あり)
●公共交通アクセス あさでんバス「1条7丁目」→(80及び81番・旭川医大行き・約15分)→「神楽農協前」停留所下車、徒歩で約5分(外国樹種見本林内右側)
●駐車場あり/無料(大型3台、一般30台)
●施設から寄せられた
 近隣のアート・
 カルチャー情報
◆優佳良織工芸館・雪の美術館・国際染色美術館
◆旭山動物園
◆科学館サイパル
◆中原悌二郎記念旭川市立彫刻美術館
◆後藤純男美術館・新星館
◆旭川家具/各社の展示ギャラリーが素晴らしい(特にカンディハウス、匠工芸、東川の「北の住まいの設計社」など)。また、旭川駅そばのチェアーズギャラリーは千点の名作椅子を展示、世界的価値があります。
◆美瑛の丘・白金温泉(十勝岳)
◆富良野風景画館
◆天人峡・羽衣の滝/ゆっくり15分ほど歩きますが価値はあります
◆旭岳/ロープウェイに乗って姿見の池まで行くべきです
◆層雲峡/上川町の牧場から見る大雪山系の眺望は本当に素晴らしいです
◆珈琲亭ちろる/旭川最古の喫茶店
●備考 [写真出典]三浦綾子記念文学館
・外観/松尾幸人氏撮影
・館内/奥田實氏撮影