■概要・見所 「赤レンガ」として親しまれてきた旧役場庁舎を整備し、平成元年に新たに生まれ変わったのが天塩川歴史資料館です。昭和26年の建築以後、酷寒の歳月に耐え続けてきた堂々たる風格の建物の中で、道北開拓の拠点として発展を続けてきたまちの歩みが甦ります。 「川と海のくらし」「原野のくらし」「街のくらし」などの歴史的展示、「知を啓き、次代を拓く」とした教育・文化資料、姉妹都市であるホーマー市関連の「北方圏への夢」のテーマ別に展示により、多くの人々が天塩の歴史を振り返り、そして明日を考える「学び舎」として活用されています。また、約300万年前と推定される世界最古のコクジラ化石「テシオコクジラ」も展示されています。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 風格と重量感あふれる外観には、かつて造材で名をなした町民の気風と、終戦後の復興に向け他町村に先駆けてまちづくりに取り組んだ意気込みが感じられます。北海道の役場庁舎には珍しいれんが造の建物で、野幌産のれんがを積むために役場の職員を動員し、わずか11ヶ月で完成させました。建設中に公募され決まった町章を見上げながら中に入ると、かつて天塩川を往来していた、地元舟大工による長門船が迎えてくれます。 [建設年]1896(昭和29)年[構造]れんが造2階建 |
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