■概要・見所 北見市は薄荷(ハッカ)のおかげで人口11万人の都市になりました。一時は世界の約70%をも生産し、この地方の経済と文化の発展に大きく寄与したのが薄荷でした。 旧ホクレン北見薄荷工場の事務所を改修して1986(昭和61)年4月に記念館としてオープンし、歴史を伝える様々な資料を展示しています。 2002(平成14)年12月10日には記念館のとなりに「薄荷蒸留館」がオープンしました。館内では先人が工夫を重ねて作りあげてきた数々の蒸留機を展示し、5月上旬から11月上旬は蒸留実演も楽しめます。 また、施設の周りにはハーブガーデンがあり、数百種類を越えるハーブの香りを楽しめます。 【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田大隆】 ◆ハッカ記念館内ホクレンハッカ工場機械遺産群 (機械)北海道庁はそれまでの薄荷油生産、関西工場へ仲買い業者仲介の中間搾取投機構造を改め、加賀操の努力で1933(昭和8)年に産地製品化するホクレン北見薄荷工場(北見市内)を建設した。北見薄荷価格は安定し、世界一生産となり、北海道の代表的産業に定着した。1983(昭和58)年に工場閉鎖後旧事務所を使って、北見ハッカ記念館が開館し、工場で使用した乾燥台、遠心分離器、シーマー、文献他が所蔵される。近年、隣に薄荷蒸留技術館も開館した。 |
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