■概要・見所 1888(明治21)年に来日したアメリカ人・ピアソン宣教師夫妻が15年間生活された西洋館を北見市が復元し、1971(昭和46)年に「ピアソン記念館」として開館しました。ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏が設計した最北の建築物として保存し、あわせてピアソン夫妻の資料館としてNPO法人ピアソン会が管理運営しています。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 アメリカ人宣教師ジョージ・ピアソン(1861〜1939)は、故郷の自然に似た北見の美しい風景に魅せられ、この地を日本で最後の伝導地に選びました。ピアソン邸は彼が帰国するまでの15年間、ここは北見地方の伝導をはじめ、アイヌや苦学生への援助、遊郭設置反対運動、著作活動の拠点でした。設計はアメリカ人建築家のヴォーリズ(1880〜1964)で、1開中央に置かれた暖炉、2階屋根裏を巧みに生かした設計は、コンパクトかつ明快といえます。 [建設年]1914(大正3)年[構造]木造2階建 |
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