北見市留辺蘂町開拓資料館(旧武華駅逓)

■概要・見所
 北見地方の交通網開発は、海岸沿いに比べ内陸部は遅れ、特に留辺蘂より西では大正期に入ってからの事でした。その先駆的役割を果たしたのが武華駅逓です。明治中期の駅逓は道路に対し長い土間を持つ平面形が多かったのに比べ、旧武華駅逓では玄関が独立し、中廊下式の旅館的性格が強くなっています(2階建部分は1931(昭和6)年増築)。また当時の「駅逓所建築標準図」とほぼ同じ間取りである点も貴重です。1936(昭和11)年の駅逓廃止後は住宅でしたが、1970(昭和45)年町に寄贈され、当初の状態に復元されています。
[建設年]1920(大正9)年[構造]木造2階建
北見市留辺蘂町開拓資料館(旧武華駅逓)の写真

北見市留辺蘂町開拓資料館(旧武華駅逓)の写真

●所在地北見市留辺蘂町滝の湯127
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]一般公開
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室