奥行臼駅逓所

■概要・見所
 1903(明治36)年奥行臼へ最初に入植した山崎藤次郎(1860〜1940)は、この地で馬の繁殖に力を注いだ人物です。7年後に開設した駅逓は、彼の牧場内に置かれました。以降、北の別海や東の別当賀への交通拠点としてにぎわいを見せます。建物は中廊下式平面で旅館的性格が強く、旧武華駅逓と同様、当時の駅逓建築の典型といえます。1930(昭和5)年からは「山崎旅館」として経営を続け、住宅新築を機に建物を町へ寄贈、1982(昭和57)年文化財指定を受けました。展示されている400点以上の資料も貴重で、見ごたえがあります。
[建設年]1910(明治43)年10月9日[構造]木造2階建
奥行臼駅逓所の写真

奥行臼駅逓所の写真

●所在地 野付郡別海町奥行臼15-13
●その他問合せ先[名称]別海町教育委員会
[TEL]0153-75-2111(内線3711)
●文化財の指定北海道指定有形文化財
●営業・開催・見学情報[開館・公開日時] 5/1〜10/31 10:00〜16:30
[休館] 第1・3月曜日
※平成30年度まで駅逓所内部の一般公開を中止しています。
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室