独立行政法人 家畜改良センター新冠牧場龍雲閣(旧宮内庁新冠御料牧場凌雲閣)

■概要・見所
 御料牧場とは、皇室や宮家の食材を飼育・栽培する宮内庁直轄の牧場をいいます。この牧場は1872(明治3)年に起業し、1889(同22)年御料牧場となりました。迎賓館として建てられたこの建物には、伊藤博文や大正天皇、昭和天皇が皇太子のときに行啓しています。建物は2階建の主屋と、その前後に突き出た平屋の付属屋2棟からなります。主屋には入母屋の大屋根を架け、裳階(もこし:軒下の壁に差し掛けられた庇)を巡らせています。2階から見渡す広大な牧場の景色は圧巻だったでしょう。龍雲閣の近くには、1920(大正9)年建設の洋風の旧事務所が現存しています。
[建設年]1909(明治42)年[構造]木造2階建
独立行政法人 家畜改良センター新冠牧場龍雲閣(旧宮内庁新冠御料牧場凌雲閣)の写真

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●所在地 日高郡新ひだか町御園111
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]非公開(イベントなどの際に特別公開あり)
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室
※平成18年3月31日の静内町・三石町の合併により記載内容に変更のある場合があります。