■概要・見所 史跡常呂遺跡は、常呂川河口からサロマ湖に至る海岸沿いに延びる砂丘地帯を中心に拡がっている一大遺跡群で、「ST-08・09遺跡」「栄浦第一遺跡」「栄浦第二遺跡」「常呂竪穴群」「トコロチャシ跡遺跡群」の5つの地点から構成されています。史跡の中心をなす、カシワ・ナラの樹林に覆われた延長約4.5km・幅約200mの砂丘上には、大昔の竪穴住居跡が埋まりきらずに凹んで残っており、その数は全体で2500軒を越えています。縄文時代からアイヌ文化期までの遺跡が連綿と続く、全国有数規模の一大集落遺跡群と言えます。国指定の史跡であることはもとより、2004年度には「オホーツク沿岸の古代遺跡群」の一部として北海道遺産にも登録されています。 現在は、ST-08・09遺跡地点が「ところ遺跡の森」として整備され、ガイダンス施設の「ところ遺跡の館」、展示・収蔵施設の「ところ埋蔵文化財センター」が北見市によって運営されているほか、東京大学常呂実習施設が40年前から森内に設置されており、三者が一体となって史跡の研究・保護・整備・活用のための活動を推進しています。 |
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