■概要・見所 高さ147m、高さ21.7mのコンクリート造アーチ橋です。コンクート鉄道橋梁としては北海道最大のもので、また鉄筋を使用しない構造に戦時下の建造物の特徴があり、当時の土木技術を現代に伝える建造物です。 この橋梁は、北見と根室を結ぶ路線・根北線の一部として1938(昭和13)年に着工され、1940(昭和15)年に完成しましたが、鉄道敷設工事自体が同年に中断。そのまま未成線となりました。橋梁もそのまま放置され、現在に至りますが、橋脚のうちの2本は、1971(昭和46)年の国道工事の際に撤去されました。 【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田大隆】 (橋梁)北海道特有の旧国鉄土木遺産に、戦前に建設されたコンクリ一トア一チ橋群が注目されている。士幌線(1936[昭和11]年着工)、戸井線(1937[昭和12]年)、根北線(1938[昭和13]年)で、多量の鉄筋を使わず、現場砂利利用の土木遺産で価値高い。根北線は斜里町と標津町56kmを結ぶ線で1938(昭和13)年着工、1940(昭和15)年中断、前後斜里町と越川間13km開通で1970(昭和45)年に廃止となった。橋は戦中に完成し、部分解体だが、高さ18m、7連、長さ147mの道内最大遺構。 |
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