■概要・見所 若狭の禅僧が奥尻島に草庵を開いたことが起源となる、古寺で、1490(延徳2)年にこの地方に移されたといわれています。 本堂や庫裏は戊辰戦争で焼失しましたが、江戸時代中期のものと考えられる山門と経堂が現在も残っており、道内最古の建物のうちの一つです。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 1469(文明元)年奥尻島で創建された、北海道最古の曹洞宗寺院。上ノ国移転を経て、松前へ移ったのは1619(元和5)年頃といわれます。江戸期の建物は山門を除き戊辰戦争で焼失、本堂は1874(明治7)年頃再建されました。山門は1969(昭和44)年の修理で、瓦葺きからこけら(屋根を葺くための薄板)葺きに戻されました。繰形(部材をえぐり曲面にした部分)や唐草模様などの曲線、木鼻(柱上部の横材が柱から出た部分)や蟇股(上を一点、下を二点で加重を受ける部材)の彫刻は秀逸です。 [建設年]江戸初期以降[構造]木造 |
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