チキウ岬灯台

■概要・見所
 わが国では近代化以降、航路の確保が重要課題となり、海岸線の長い北海道にも要衝に次々と灯台が建設されました。チキウ岬灯台は、鉄筋コンクリート造の灯台としては、網走の能取岬に次ぐ初期のものです。「地球」の名は実は当て字で、正確にはチキウ。アイヌ語の「チケウェ」に由来し、「秘するところ」あるいは「削れたもの」を意味します。夏に霧の深いこの岬は確かに秘所で、眼下の断崖絶壁を見ると、波に削られたというイメージが湧いてくるでしょう。
 [建設年]1920(大正9)年[構造]鉄筋コンクリート造
チキウ岬灯台の写真

●所在地 室蘭市母恋南町4
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]非公開
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室