■概要・見所 五百羅漢像を安置している宗圓寺は、1630(寛永7)年に松前藩主7代公廣の供養のため福山に建立され、1909(明治42)年には羅漢像とともに小樽に移設されました。 この五百羅漢像は、14代章廣が供養のため南部藩主に依頼し、1825(文政8)年盛岡より勧請し宗圓寺に納めたといわれていますが、羅漢像の制作年代は、室町〜桃山時代と思われるもの11体、江戸中期236体、江戸末期268体という調査結果が報告されています。このうち江戸中期のものの製作者名「暉常(うんじょう)」は最近の調査で松前に居住した能面師であったことが判りました。以上のように羅漢像の大半が江戸中期から末期のものであり、製作者についても一様ではありませんが、北海道での仏教信仰や彫刻の歴史を知るうえで重要な資料となっています。 |
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