■概要・見所 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 初代当主本間泰蔵は1868(明治2)年単身小樽に渡り呉服店に勤めた後、6年後増毛で独立。その後本業の呉服業のほか、ニシン漁、醸造、さらに海運や不動産業なども手がけました。切妻瓦葺きに軟石張り、下屋の大開口が印象的な旧呉服店舗の外観に目を奪われますが、その奧の木造住宅部も立派です。洋風電灯や明治書家の墨書が貼られた襖を備えた天井の高い座敷が、中庭を中心にコの字型に配されています。3代・1世紀にわたり守られてきた屋敷は、1997(平成9)年町文化財に指定後、修復を経て開基250年を迎えた2000(平成12)年から一般公開されています。 [建設年]1893(明治26)年6月上棟[構造]木骨石造2階建 【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田隆大】 ◆本間酒造工場 (工場)北海道には良い米はないが、熟成に適した冷涼な気候と山岳部に良い湧き水を持ち、この条件を生かして全国的な清酒が作られた。増毛町の目抜き通りにある本間酒造(丸一本間合資会社)の清酒は増毛連峰の伏流水で「国稀」のブランドで全国に知られ、1882(明治15)年造の現在の工場石倉と住居を見学に全道から3万人が訪れる。木造切妻格子住宅、器械倉木造装置時代の産業遺産展示、5千リットル20基のタンクが見学出来る。北海道遺産認定された。 |
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