本願寺駅逓

■概要・見所
 留萌から空知太(滝川)鉄道駅に通じる道路の中間地であるこの地に、1900(明治33)年駅逓の設置が許されました。「本願寺駅逓」と呼ばれるのは、開設地が雨竜本願寺農場用地にあったためです。建物は、白漆喰塗りの真壁(柱を外にみせた壁)、竪繁格子(隙間が縦長になるよう組んだ格子)、1階前面の蔀戸(柱内側の溝にはめる戸)など、本州の伝統的な民家建築の形式を踏襲しています。同じ時期の官設駅逓所の外観と間取りが類似する中で、個性的な駅逓建築の一つといえるでしょう。
[建設年]1894(明治27)年頃[構造]木造2階建
本願寺駅逓の写真

本願寺駅逓の写真

●所在地〒078-2132 雨竜郡沼田町字北竜第1
●その他問合せ先[名称]沼田町教育委員会
[住所]〒078-2202雨竜郡沼田町南1条4丁目6-5
[TEL]0164-35-2132
●文化財の指定北海道指定有形文化財
●営業・開催・見学情報 [公開の時期]4〜11月の9:00〜17:00
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室