■概要・見所 江戸幕府が1804(文化元)年に東蝦夷地3か所に新建した寺院「蝦夷三官寺」の一つである「国泰寺」には、「日鑑記」をはじめとする「蝦夷三官寺国泰寺関係資料」が所蔵されています。内訳は文書・記録類、経典類、器物類など、総点数832点にのぼります。 「日鑑記」は、1804(文化元)〜1863(文久3)年の60年間に渡り、国泰寺の歴代住職によって書き継がれてきた記録「日鑑記」です。記録の中には、幕府の蝦夷地政策や異国船の来航、地震や津波、畑作の様子、山菜採取、アイヌ民族の人たちについてなど幅広い内容が残されており、当時の生活を知る上でも貴重な資料です。 その他、地域住民の武士、商人、出稼ぎ人などの人々が自ら署名し寄進した「大般若経600巻」(現存・469巻)は、北海道の人々の仏教への意義や意識を感じる事が出来ます。 |
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