北海道大学農学部第二農場

■概要・見所
 札幌農学校の農場施設は、W.S.クラーク博士(1826〜1886)の指導のもと、最新設備を有する模範的有畜農業施設として建設されたもので、もとは北10条西6丁目にありました。農場内の9棟の建物は、1909(明治42)年から移築あるいは新築され、全てが重要文化財に指定されています。中でも大きく際だつのが模範家畜房(モデルバーン)で、特に小屋裏を含む2階の干草収納場は、バルーンフレーム構造ならではの魅力的な大空間が広がります。移築前は2階まで斜路が設けられ、牧草を積んだ馬車が直接出入りできました。同時期建設の穀物庫(コーンバーン)は、全体を石柱の上に乗せた、高床式のユニークな建物です。
[建設年]1877(明治10)年[構造]木造2階建
北海道大学農学部第二農場の写真

北海道大学農学部第二農場の写真

●所在地 札幌市北区北18条西8丁目
●文化財の指定国指定重要文化財
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]非公開(特別公開あり)
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室