■概要・見所 函館を代表する実業家の一人、相馬哲平の事務所の建物。創設者の初代哲平は新潟県に生まれ、1861(文久元)年函館へ渡りました。2年後に米穀商を開業し、箱館戦争で米を投機買いし巨利を得てからは、海産業など商売の幅を広げ、大商人の道を歩みます。また函館区公会堂の建設資金の大半を寄付するなど、公共事業にも熱意を示しました。建物はルネサンス風で、軒下や胴蛇腹(各階を区切るよう水平につけられた装飾帯)の飾りパネルや玄関の持送りなどに、精緻な仕事がみられます。玄関や窓廻りのペディメント(三角形や櫛形をした切妻の装飾板)は1階と2階で異なっています。 [建設年]1914(大正3)年[構造]木造2階建 |
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