■概要・見所 北海道では江戸時代から昭和初期までニシン漁で栄えましたが、徐々に漁場が北上し、積丹半島周辺が一大好漁場となりました。 中でも西川伝右衛門が請負う忍路場所は江差追分のなかで「忍路高島及びもないが」と歌われるほどの大漁場でした。 現在、この忍路場所があった忍路・蘭島地区で「忍路鰊場の会」が結成され、この鰊漁撈に関する歌、行事などが保存されています。 保存されている労働歌は、手漕ぎ船を漕ぐ時に唄われる「船こぎ歌」、網をたぐり寄せるときの「網おこし歌」、網からニシンを船にすくいあげる時に唄う「沖あげ音頭(いわゆるソーラン節)」など海上で男性により行われるものと、網についたカズノコをたたいて落とす「子はたき音頭」の男女混成で唄われるものがあり、いずれもニシン漁全盛の情景を偲ばせるものです。 |
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