■概要・見所 北海道鉄道技術館は、1910(明治43)年に苗穂工場に建てられたレンガ造りの倉庫を展示資料館として内部を改装した建物で、鉄道に関する数多くの資料が展示されています。 また、この技術館の建物は工場内最古のものであり、「さっぽろ・ふるさと文化百選」、北海道遺産「札幌苗穂地区の工場・記念館群」の一施設として選定されています。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 ◆JR苗穂工場北海道鉄道技術館・機関車修理場(旧鉄道院北海道鉄度管理局札幌工場第一用品庫) 札幌駅から東に位置するこの地は、明治時代ブドウ園でした。帝国鉄道庁は当時ぶどう園であったこの地を、工場建設のため18万坪を買収します。1908(明治41)年度に工場2棟、事務所、食堂のほか官舎20戸、職工長屋100戸、職工合宿を建築し、翌1909(明治42)年12月に北海道鉄道管理局札幌工場(大正4年に苗穂工場と改称)として開設しました。元用品倉庫は、現在北海道鉄道技術館として、毎月第2、第4土曜日に一般公開されています。 [建設年]1910(明治43)年、1913(大正2)年[構造]れんが造1階建 【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田隆大】 ◆JR苗穂工場内車両展示と北海道鉄道技術館 (鉄道)1880(明治13)年小樽手宮から始まり、1909(明治42)年創立の北海道最後の鉄道車両工場が、現JR苗穂工場(札幌工場)である。48年に苗穂工場(苗穂工機)となった。20万米平の敷地に20棟のレンガ建築が並び、1千台工作機械が動いた。終戦までに車両400を製造、戦後は車両の検修、リゾート列車を新造した。全国唯一のSL用工作機械を有し、SLの動態保存を支えている。技術館は旧倉庫改修で昭和62年開館、社史を示す。北海道遺産認定 |
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