■概要・見所 1968(昭和43)年7月に、函館市志海苔町の漁港付近で、道路拡幅工事の際に発見された大量の古銭です。 3つの大甕にぎっしり詰められた古銭は、孔開銭が37万4千435枚もありました。古銭は判読できたものだけで93種類あり、古いものでは、前漢代の四銖半両(前175年初鋳)から新しいもので、明代の洪武通宝(1368年初鋳)まで、約1500年間に渡る古銭があります。 古銭が詰められていた大甕のうち2個は、赤褐色で口径60〜65p高さ80〜85pほどの福井県の越前古窯産、1個は黒灰色の石川県能登半島の珠洲産で、ともに14世紀後半頃のものであり同時期か、連続して埋められたものとみられています。 この古銭は、志海苔沿岸産昆布を京都・大阪方面へ出荷した利益と考えられますが、誰が何のために埋設したのかは不明です。 |
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