小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)

■概要・見所
 皇太子(後の大正天皇)が北海道を行啓する1911(明治44)年8月、小樽の「御旅館」として建てられました。施工を任されたのは加藤忠五郎で、彼はわざわざ東京の宮内省(現宮内庁)まで出向き、木子幸三郎に設計を相談しました。木子家は代々、宮中に仕えた建築技師である。一の間にある座敷飾りの棚は、葉山御用邸のものと似ていて、はるばる宮中へ出向いた成果ではないでしょうか。行啓後公会堂となり、1960(昭和35)年現在地へ移築されました。この時に岡崎家から能舞台が移築・増設されています。
[建設年]1911(明治44)年7月30日竣工[構造]木造1階建
小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)の写真

小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)の写真

●所在地 小樽市花園5丁目2-1
●文化財・その他の指定小樽市指定歴史的建造物
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]公会堂として使用中
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室