平取町プロジェクト
平取(びらとり)町は、日高地方の西部に位置し、町の南北を貫流し日本一の清流にも選ばれている沙流(さる)川流域にアイヌ文化が現代に継承され、「ニシパの恋人」びらとりトマトやびらとり和牛の産地として知られています。2010年より事務所を設置し、文化的景観の保全活用や伝統的工芸品産業の振興、地域の特性を活かした雇用の創出、広域交流圏における観光地域づくりなどの課題に地域との関わりを基本方針として活動しています。
平取町は2007年に北海道で初めて(全国で3番目)に重要文化的景観に選定され、その後、2016年の二次選定、2018年の三次選定にかけて、資料・現地調査や広報活動、普及啓発ための町民ガイドの育成、町民対象バス見学会や都市住民が参加するバスツアーの企画・運営などに携わってきました。2012年からは平取町、農協ほかの経済団体、アイヌ協会や二風谷民芸組合などで構成する平取町地域活性化協議会による地域の資源を活かした雇用創出事業のサポートを行っています。また、2013年に二風谷イタ(木製の盆)と二風谷アットゥシが北海道で初めて「伝統的工芸品」の指定を受け、二風谷民芸組合を中心に産業振興を図る取り組みにも参加しています。さらに、太平洋に向かって二つの一級河川が並行して流れる鵡川と沙流川の流域に位置する、むかわ町、日高町、平取町の隣接する3町を一つの面とらえた広域交流圏における観光地域づくりを推進する鵡川・沙流川WAKUWAKU協議会の事業にも携わっています。
このように、地域が直面する人口減少、高齢化と担い手の減少等の諸課題に対して、地域の資源や人材を活かした具体策を見出し、持続的発展の実現に貢献できるよう試行錯誤を日々繰り返しながら取り組んでいます。
PROJECT NOTE
平取プロジェクト