■概要・見所 北海道指定有形文化財の旧小納家の建物をそっくり焼尻郷土館として開放しています。1900(明治33)年の建造で、モダンな洋風の木造建築が見事です。 小納家は呉服屋・雑貨商を営み、郵便局・電信局を建物内に併設していたことから、それらの生活の中で使われていたものを展示しています。 【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】 羽幌から船で焼尻港に近づくと、小高い所に矛状の尾根飾りをつけた大きな寄棟屋根を望むことができます。これが焼尻郷土館です。小納家は焼尻島で、漁業のほか呉服商や雑貨商を営み、また郵便局と電話局も併設しました。北海道各地の網元は、小納家同様こうした公共事業を率先して行っていました。中央の表玄関をくぐると仏壇まで、3室の座敷と上段が一直線に続いています。奥の間には座敷構えを備え、砂利敷き土間の土縁(板縁と土間で構成する縁側)を廻し、接客用の格式空間を演出しています。「のざや」で結ばれた土蔵の漆喰細工や錠の装飾も必見です。 [建設年]1900(明治33)年[構造]木造2階建 |
|
|